kenny0808’s diary

小学校教員の日記。作文・読書教育。つくり手になる学びを探究する。

伝えたくても言えない思いがある

卒業式の日に、昨年担任をしていた子たちから色紙をもらった。代表の子たちが中心となって準備をしていてくれていたらしい。2月ごろから休校になった学級の一年越しのメッセージだ。温かいメッセージもあったけど、中にはこんなメッセージが書かれていた。 …

読み手がいるから書き手が育つ

<保護者からのファンレター> 作家の時間の文集に対して保護者からファンレターが届きました。クラス全体に対してやある子の作品に対してなど・・・温かいメッセージにエンパワメントされる子どもたちとボク。印象に残っているのは、ファンレターを読んでいる…

作家の時間〜詩のあれこれ〜

つっこむカンファランス 詩の専門家ではないボクが、子どもたちの詩をどうカンファランスしていくのか。最初は「伝えたいことをそのまま書けばいいんでしょ?」と考えていた。けれど、さまざまな詩に関する書籍を手にとるうちに、分かってきたことは、「伝え…

排除アートと教室

記事を見つけた。 排除アートと過防備都市の誕生。不寛容をめぐるアートとデザイン https://bijutsutecho.com/magazine/insight/23127 この記事がきっかけで、公共デザインに意識して目を向けてみようと思った。で、散歩がてら写真もとることにした。 記事の…

学校目標と7つのエッセンス

重なる教育の目的~理想の人間像(子ども象) 「学ぶ意欲を持ち、人と豊かに関わるしなやかな子の育成」 勤務校の学校目標です。 うん、よい目標だ。 じゃあ、具体的にどんな子ども像を掲げているかというと… よく考える子 思いやりのある子 創造し、実践す…

作家の時間の実践原稿①〜頭と心の法則〜

「頭と心の法則」とはインザミドルの第4章書き手を育てる・ミニ レッスンで紹介されている書き手の技だ。前回の作家の時間のミニレッスンで、さっそく紹介してみた。と、ぼくの話の前に、まずは「頭と心の法則」の説明から。 以下引用。 イン・ザ・ミドル ナ…

見えてる景色のちがいと分けること

正しくは見えてる景色のちがい(と分断)って書きたかった。けど、なんかなって思って。 以前、ある方と話題になった「実践の願い」の話を思い出す。作家の時間を優れた書き手を育てるためにする人もいれば、書くことから目を背ける彼が鉛筆を握るきっかけに、…

職員室から教室へ

今の感覚を忘れないうちに書いておこう。 起きている問題を、他人事ではなく自分も含めて考えること。 信頼は1つ1つの行動の積み重ねで成り立つこと。 変えられないものを受け入れ、 変えられることにフォーカスし、効果的な行動を重ねること。 スタートは…

カンファランス①地の文について

作家時間は文集づくりへ。完成した原稿から印刷を始めて、文集ファイルにストックしていく。全員分がたまったところで、全ての作品をファイルから抜き出し、表紙をつけて文集とする流れだ。冬休みに入るまでに完成させたいな。 カンファランスやミニレッスン…

作家の時間(1週目)

[作家の時間2日目〜4日目] ミニレッスン ☑︎書きたいことリスト(2日目) 児童の書きたいことリストを共有。日常のささいなことが日記や物語、詩になる話。いくつか児童詩を紹介。 ☑︎評価基準の共有(3日目) •評価基準の共有。「評価のための書く」ではなく、何…

作家の時間と詩と翻作表現

『作家の時間』 「書くことが好きになる」「自立した書き手を育てる」が第一の目的ではなく、自己選択・自己決定にもとづいた書くプロセスの積み重ねで子どもたちをケアしていけるのでないか。そんな思いから、作家の時間をスタートさせた。(昨日のことであ…

5月の読書 

昨年は読書家の時間に向けて、子どもたちに本を紹介できるようにひたすら児童書を読んでいた。ある程度の量を読んだときからだろうか。児童書を読むのがたまらなく好きになった。「リラックスする時間とれてる?」1on1のオンライン対話で聴かれたんだけど、…

書きたいことを見つけに行こう

授業づくりネットワークNo.32―学び手中心の授業の始め方 発売日: 2019/04/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) 前回のエントリーで、授業づくりネットワークの澤田さんの記事が、詩を読むきっかけとなったことをお話しました。実はこの本を手に取った前年度…

詩集を手にとるようになりました

昨年から詩集を読むようになりました。最初に手にとった本は工藤直子さんの「のはらうた」のはらの住人になりきって広がる詩の世界は、読むたびにくすっと笑えて、心がぽっと温まる感じ。模擬授業講座で、ある講師がのネタとして紹介していた「おれはかまき…

「つくる楽しみ」を学校へ(始め)

学校の研究や教室における探求的な学習デザイン、オーナーシップをもって学校運営に関わることさえも、教師(僕も含む)自身が経験してない。だからできない。研究の作法を教えぬまま、夏休みの自主課題で自由研究を求め、作文を書く時間も十分に保証しない…